「ダロワイヨ(DALLOYAU)」は1802年にフランス・パリで創業したガストロノミー(美食)のブランドです。
ダロワイヨと言えば何と言っても「マカロン」、そしてダロワイヨが発祥のチョコレートケーキ「オペラ」が有名。
実は、ダロワイヨのルーツはフランス王室と関わりがあり、長い伝統と歴史があるのです。
この記事では、ダロワイヨの伝統と歴史、そして魅力的な商品たちを紹介します。
ダロワイヨの伝統と革新
ダロワイヨのルーツは「フランス王室の食膳係」
ダロワイヨの始まりは1682年、シャルル・ダロワイヨがフランス王家の食膳係(Officier de bouche)を務めたことに始まります。
この役職は、当時フランスで最も権威のある美食の称号であり、料理人たちの憧れでした。
ダロワイヨ家はフランス最高の美食を追求し、この称号を4世代にわたり守ってきました。
しかし、フランス革命が起きて社会が壊滅し、ダロワイヨ家は食膳係の地位を追われることになります。
その後、1802年にシャルルの子孫であるジャン・バティスト・ダロワイヨがパリにて「メゾン・ド・ガストロノミー」(美食の館)を創業しました。
ダロワイヨ家が守ってきた宮廷の味を家庭で楽しめるように、という思いから「ダロワイヨ」が始まったのです。
日本への進出と伝統の継承
1982年、ダロワイヨは初の海外進出地として日本を選び、自由が丘に1号店をオープンしました。
日本法人ダロワイヨ・ジャポンの設立を経て、現在では国内に21店舗を展開しています。
日本のダロワイヨでは、パリ本店のレシピを忠実に再現しつつ、日本の風土に合わせた独創性を加え、厳選された素材と熟練された技術で、一つ一つの菓子を丁寧に手作りしています。
オリジナルキャラクター「ジョセフィーニャ」
ダロワイヨのオリジナルキャラクターである「ジョセフィーニャ」はクリクリとした瞳とフワフワで真っ白な毛並みを持つ猫です。
首にフランス国旗のトリコロールカラーのリボンをつけていて、尻尾もトリコロールカラーになっています。
ジョセフィーニャを冠したパッケージ商品は可愛らしく、ギフト商品としてとても人気があります。
ダロワイヨの魅力的なスイーツたち
マカロン
ダロワイヨのマカロンは1832年から現代に至るまで伝統的な手法で作られており、外側がカリっとしていて中が柔らかく、香り豊かなとろけるような味わいが特徴です。
ジャムやコンポート、果実のピューレを使用したクリームでサンドされ、100種類以上のバリエーションがあり、季節ごとの新作も楽しめます。
猫型ニャカロン
公式キャラクターの「ジョセフィーニャ」をモチーフにした、かわいらしいパッケージの商品です。
「ニャカロンラスク」は、マカロンとラスクの組み合わせで、フレーバーごとに色も異なり、日持ちも良くギフトに最適です。
オペラ
ダロワイヨ発祥のフランスを代表するお菓子である「オペラ」は、金箔を飾った華やかなオペラ座をイメージしたチョコレート菓子です。
7層からなるコーヒー風味のバタークリーム、ガナッシュ、ビスキュイ・ジョコンド、グラッサージュが重なり、重厚で豪華な味わいを楽しめます。
フランスの美食を守るダロワイヨの伝統と革新
ダロワイヨは、フランス王室の食膳係から始まった菓子作りの伝統を今に伝え、世界中で愛されるブランドへと成長しました。
日本においてもその伝統と精神は受け継がれ、多くの人々に愛されています。
ダロワイヨの菓子は、特別な日の贈り物として、また日常の小さな幸せとして、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。